第1部登場人物


パンセ
異世界からやってきた少女。鍵穴のない手かせ足かせを付けている。
門をくぐる際に記憶喪失になり名前、年齢共に不明。パンセはジュノウがつけた名前。

眼球がなく、あるべき部分は少しくぼんでいる程度で非常に不気味。
その不気味さを隠すため、目隠しを着用している。
目がないが「見る」力を持ち、不思議な声を「聴く」力を持ち、敵意のあるものを死に至らしめる力を持つ。
ジュノウ・サーレル
セフィド出身の神官。
神官でありながら神官の在り方に疑問を呈し、半ば破門に近い形でセフィドを出た。
その後水魔法、精霊魔法を学び、精霊オリハウラと契約。(が、即破棄。)
現在はマッカで傭兵業を営む。
マッカの片隅で座り込むパンセを見つけ、保護した。

精霊オリハウラとは腐れ縁。
オリハウラ
ジュノウと契約していた精霊。
フルネームはヴェルヴェド・テオ・テティス・シュトラーム・デル・オリハウラ。
四枚の翼と長い尾をもつ鳥の姿をしている。後半からは獣の姿に。
600年以上存在する精霊。
塵と風でできた器に収まる意識だけの存在。
年齢はなく、性別も存在せず、寒暖の感覚も無い。
食事をとらず、睡眠を必要とせず、子を成さない。

ジュノウと契約した際、長ったらしい自分の名前を全て呼べと喚いたため、即契約を破棄される。
その後もジュノウに付きまとい、契約なしでいいように使われている。
シャントリエリ
オリハウラの影から生まれた精霊。
犬のような形をしており、触り心地はゴムのようであるらしい。
非常に臆病な性格。
しゃべることが出来ないため、契約を交わすことはできない。
ウリフェラ
パンセを守る精霊のようなもの。
異世界からパンセと共にブリアティルトにやってきたようだ。
存在感がおそろしく希薄で、常に共にいるパンセにも気づかれていない。
唯一オリハウラがその存在に気付いたが、語彙が少ないため意志疎通が難しく、何者であるかほとんどわからなかった。
不気味がられては可哀想だと思い、ウリフェラの存在をオリハウラはパンセに教えていない。